やっとなにもない一日
時計を気にせず泥のように眠った
他人に謙虚に自分に傲慢に
堕ちる寸前まで
自己と他人とを比べたつもりが
すぐさまリミッターをぶっちぎり
自己嫌悪の溶鉱炉をのたうちまわる
見上げるものが常に大きすぎる
日々、積み上げてきた0.1を
素直に栄誉という栄養源にして
一喜一憂できたら良いのだが
翌日、細い針状のやつで
己の背中にある小さな穴を長押しすると
すべてがリセットされて
再び自己嫌悪が発動して己を呪う不始末だ
つくづく面倒な性格だと思う
繊細で野暮で
そこはかとなく暗く粗暴である
気休めと憂さ晴らしで
小津安二郎作品を観ると
ワンシーンだけで
さらなるダークサイドへと堕ちる

完璧な構図の上を
完璧な演者が這い回る
それは
スタンリー・キューブリックの
それをも凌いだ
時計じかけのエリンギ
計算し尽くされた精密機械が
ヒューマンドラマを紡ぐ
昭和28年に作られた歴史的遺産
『東京物語』
かつてBBCが発表した
21世紀に残したい映画100選に
日本映画では小津安二郎監督の東京物語と
北野武監督のソナチネが選ばれた事は
昨日の事のように脳裏に焼きついている
そして今浸かっている風呂
比喩ではなくリアルなぬるま湯の中で
今まさにこのダイアリーを書いているのだけれど
ただでさえぬるい湯が水と化している
休日の朝は
起きがけ抜け駆けの長風呂が
日課になりつつある
湯に浸かり書かれるライポケダイアリーも
寝起き早々
そうそう曹操
ツンケン孫権
マジカルミステリーピュア
今週末の土曜は朝から映像の現場
夜は夜で深夜2時までBARで働き
翌、日曜は
コロナでずっと中止されていた
4年ぶりの盆踊りに参加する
その日だけはスケジュールを空けておいた
先日の裏参道祭りからの
盆踊りも良い息抜きになるだろう
来年の事を考えると
今、露出しまくった方が良いと思い
人様の番組で食レポやら
なにやらもやる事にした
気は進まないのだけど今のうちから
アキラという種子をばら撒いておかないと
他人名義の畑で花を咲かせなきゃならなくなる
正直、他人と関わり合うことすら
うんざりの日々
気を遣うのも遣われるのも
できれば在宅仕事と
ステージのみで完結したいところ
やりたい事をやる為に
やりたくない事を10倍やっておく
焼き鳥屋が開店する時間を逆算して
風呂から出ようとする
夕焼け小焼けの猿芝居
死のうとするおまえは美しかったが
生きようとするおまえは醜かった
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