春爛漫♋︎未遂

雨が雪を
遠くへと連れ去った


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舗装された歩道を
スニーカーで歩くことが
これほど素晴らしい事だったのか

冬は

なぜだかどうして
海のない街に
夢を捨ててしまいそうになる

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こそどろもおとそのむ

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新しい時間
新しい景色

何もかもが瑞々しく

驚異に満ち

ノスタルジアの膜が張ったレンズ越しに
それを見たような

若かりし想い出に
を重ねた
ただれた夜にdilemmaを感じた

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地下道の雑踏の中
自分だけが歩き出せず

心に空いた風穴を
冷たい群衆がすり抜ける

今まで誰と何と
戦ってきたのかも思い出せずに
立ち尽くした灰色の街

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雨の中

僕の傘をあげた

これでこの人が
雨に濡れないのだと確信すると

自分が濡れれば濡れるほど
あの人が
守られているような気がして

身勝手に安心した


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