眠りにつくたびに
大口を開けた悪夢に呑み込まれる
いつものことだ
悪夢に咀嚼されては現実に引き戻され
咀嚼されてまた現実へと引き戻される
反芻されるうちに
夢と現実との区別がつかなくなった
水などないのに溺れている自分がいて
それを客観視する自嘲気味の自分がいて
疲れと寝不足と二日酔いのダメージは
氾濫したダムの如く押し寄せてきては
スノードームみたいに脳内を飛び回ってる
これを書く事も困難なほどの
睡魔の波が押し寄せてきた
フッと記憶が飛ぶ
そしてまた
あの人に手が届くかどうかのところで目が覚める
あと一分の今日が
すぐに跡形もなく明日に染め抜かれると
逆さまの僕は新たな闇を彷徨うのだろう
方々に点在する強い既視感を子守唄に
そこで僕は朝が来るのを待つ
また逢う日まであばよ
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