どうもライチポケットレディオの
バーコード部長
カニ将軍♋︎アキラDeath!!
夜
いつものジムに入館
コインロッカーに荷物を入れて
施錠したカギをポケットに放り込み
階段を登る
何気なくポケットに手を入れると
!!!!
ない!カギが...
え?
あははは..まさかね
二階を登り切る前に
一階へ戻りロッカーの前まで行くと
やっぱりない
階段も探しながら降りたけど無かったし
再度ポケットを確認してもないのだ
だって...
ものの数秒ではないか?
体感的には十秒といったところだ
ダメ元で受付に行く
あの...たった今の事なんです..
「これでしょ?」
職員が目の前に突き付けてきたのは
透明のビニール袋
中には『6』番のカギが見える
丁寧に[忘れ物]と書かれた
付箋まで付いている
え!!!!
この十秒程度で誰かが拾って届けて
職員がビニール袋に入れて
付箋までつけたというのか!
嘘だ
完全に騙されている
そんな事は絶対に不可能だ
裏で絵を描いていた人物がいたハズだ
僕が刑事コロンボなら
容疑者に執拗な聞き込みをした挙句
帰りそうで帰らないってアレを
三度、四度と繰り返しただろう
うちのカギさんがねぇ
やめな!
とりあえずあったのだから
良いだろうと三階へ行き
背中を徹底的に攻めた後
ランニングマシンで
全力疾走と早歩きが二分毎に切り替わる
ダッシュメニューを65分こなして
鬼トレ終了%
クタクタになりながら
ロッカーに戻り
失くしてはいけないカギを取り..
あ!!
無い!!どうして?
失ってはじめて気付く愛おしさ
あんなに愛した唯一のアイツが
二度もこんな目に
ふと数メートル先の受付の方を見ると
見覚えのあるものが床に落ちている
(まさか)
小走りかつ平静を装いながら
そばまで行くと...
『6』番のカギがそこに!
嘘だよね
これは幻だよね
だって
たった今、階段を降りてさ
一度も受付の前になんて行ってないのに
そうか!
『6』番のカギなぞ
この世には星の数ほどあるだろうさ
そうさそうさサミーソーサ
これが失くした唯一のアイツとは
カギらないでし
開いた!
なんでじゃ
お前、他の奴にも同じことするのか
僕にしかしないと思ってた唯一のアレを
僕以外の心を『開いた』というのか
いやいや
そんな事はありません
それは紛う事なく
僕が落とした唯一のアイツでした
誰かが拾ってまた落としたのか..
トランス入った僕が無意識下で..
答えは闇の中
見つかったのだからいいじゃない
そんなに『キーキー』言わなくても
やる氣は未知に鳴る
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