雨のち曇り

長い夜が明けた それは明確なものではない 厳密には“明けた“のだろう 身体から重たいなにかが消え個として存在することそのものが幾分か楽になった 疲労と不安と解放感が混ざり合い決壊したダムみたいに雪崩れ込んでくる そんな中 家を出てBARに向かうとき 雨よりもタチが悪く雪よりもタチが悪いシャーベットみたいなのが全身を打ちつけた 外は寒い まだ11月なのにそんなに寒がって真…

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