ぼくだけのET

小さいころ 電池を入れる玩具が好きだった発光したり音が出たりするから 一番のお気に入りはページを開くと場面に合った音が流れる『絵本』だった ある時 土砂降りの雨音がキラキラと輝く音に変わる最後のページでその音が出なくなった おかしいぞと最初のページに戻るもなにも鳴らない絵本 (電池が切れた!) 母親に新しい電池にかえてとお願いしたのだけれど 返ってきた衝撃の一言 「絵本なん…

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バッタバタ柴田

おはよう諸君 バッタバタ柴田でお憑かれの毎日であった ちょっと落ち着くからダイアリーにライポケ盛りだくさんでお送りしたいと思う 夢で そこは夢じゃダメだろう ほら、また増殖した 身を削って頑張らねば春を迎える前に崩れ落ちそうさ 今日もまた走る

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運命の人に出逢った話

僕が19歳食器のセールスマンだった頃のはなし その日は本社での全体会議があった 会議とは言うものの各営業所ごと売り上げに関して上層部から檄を飛ばされるというただただ怒られる会議だった 長い会議が終わり全社員は個々の営業車へと荷物を積みこむ 帰りの挨拶をしているとあまり面識のない営業所の部長が話しかけてきた 「アキラさぁ新人ひとりうちの営業所まで乗せてやってくれないか?」 え?ひと…

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腹いせで結婚した人間の末路

これからお話しすることはすべて実話であるため登場人物や都市名は伏せさせてもらう ある会社員男性30代妻子持ちA君の話 その年の春A君が勤める会社には新卒の若者達が入社し新入社員歓迎会が行われたそうだ その中に異彩を放つ美人女性M子がいたM子は18歳世の中の右も左もわからぬ社会人の卵だ そんなM子に一目惚れしたA君は猛烈なアプローチをM子に仕掛けた A君の社内でのポジションや大人の魅…

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televisionと契約した男は箱の中へ帰る

小学1年生の頃のはなし ある日の給食時間 クラスの女の子がテレビに出ている人はテレビを観ている人の事が画面越しで見えるんだよ!と言い放った その発言にはクラス全体がざわついた 女の子の言い分はテレビというガラス一枚を隔てた【箱】の中でミニチュアの人たちがお喋りや歌や演劇的なドラマを演じているという事だった 今思うと子供らしい素敵な想像力だと思う 担任の先生も『夢があるなぁ』と…

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口移し鏡映し

どうもライチポケットレディオの忘れ物と物忘れは大差ないがもらい物とものもらいは雲泥の差があるカニ将軍♋︎アキラDeath!! 子供のころ 祖母が自分の口に入れた食べ物をふたたび口から出し僕の口に入れるという まるで親鳥が雛に餌を与えるような愛情を注いでくれた その時の僕はというとちゃんと歯は生えそろっていたからわざわざ噛んでくれなくてもよかった 食べやすさや消化効率なんてものは度外…

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犯罪の臭い

朝 騒がしい気配とともに目が開いた迷犬ゼウスのしわざだ散歩に連れて行けと催促をはじめたのだ毎朝のルーティンってやつ 冬は冷え込むからか夏よりも催促する時間は早くアピールも過激化する 眠たい目をこすりながら外へ出た吐く息がとても白い 昨夜に積もった雪が除雪作業車によって綺麗に削り取られていた ん?? 車道の真ん中にキラリと光るものが見える 近寄るとそれは なんと 出刃包丁! …

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ナイーブ♋︎内部

その時の状況をなるべくリアルに想像して そこに主人公を立たせて 背中から憑依するつもりでキャラクターの身体の中へ入り込んでください 肉体の感覚器そのものをあなたが拝借するのです 中に入ったあなたはキャラクターの肉眼を通して物語の世界を見て皮膚を通して風を感じます 鼻を使って臭いを感じ口を使って味わい耳を使ってそのシーンの音を聞くのです 思考や心情も共有しつつ身…

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苦悩の先で信じる知能

明け透けに覗き込む思惑と謎が明からさまに逆さまにYAMAHAの逆ネジ〆クイニーアマンカニ将軍♋︎アキラDeath!! なんだかとっても視線を感じる お前か! またまた誰得?屋内から外へ向けられたぬいぐるみの意味 身ぐるみ剥がされにっちもさっちも火ダルマ おのれ呪い 頭のおかしいやつは死ぬかロックスターになるか小説家になるしかない 村上龍 確かにそうなのかもしれない …

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身から出たサビ抜きオーヴァードライヴ

どうもライチポケットレディオの初夢めがね年賀状丑三つ時三姉妹カニ将軍♋︎アキラDeath!! 皆の衆が毎秒1リットルの酒を浴びる中カニ将軍♋︎アキラこんなに酒を飲まない正月があるか サビ抜きオーヴァードライヴ はやく何かしたい 去年、初めて触れたテレビ局御用達の編集ソフト【edius】も使い方を忘れてしまうよ 言葉の意味すらも忘れてしまうよ あの人の顔もはっきりとは思い出…

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