寺の中を彷徨う女

小学生の頃──法事で親戚一同が寺に集まることになった その寺は過去に行ったことのあるところで長い廊下を歩いた記憶があった 靴を下駄箱にしまって姉の後ろをついていった 角を曲がると見覚えのある長い通路に出たぴょんぴょん飛び跳ねながら「まだ歩くの?」と姉の後姿に投げかけると 背後から ダダダダダダと足音が聞こえてきた 振り返ると女の人が走ってきて僕たちを追い越していった え? …

続きを読む

70キロを超えると見える世界

なあなあオートスポイラーって知ってる? オートスポイラー?しらない 昔の車のスカイラインとかについていたものなんだけどさ 70キロを超えるとフロント部からスポイラーっていう羽根のようなものが飛び出る仕組みなんだよ で、50キロを下回ると元に戻るんだ それってエアロとかいう飾り? 飾りじゃない!飾りじゃない!このスポイラーが出ることでダウンフォースを生みだしてだな空力的な効果がある…

続きを読む

一卵性双生児が一人の女をめぐる愛憎劇

一卵性双生児が産まれた イタリア系の血筋で兄と弟は手を取り合いすくすくと大きくなった 親が見ても間違うほどそっくりな兄弟が立派な成人男子になったころ2人は恋をした 同じ女性に 背格好や顔立ち、声までもが同じなのに彼女は兄に惹かれていった 複雑な心境の兄落胆する弟 しかし愛の力は止まらない兄と彼女の愛はますます深まるばかり 弟は【配管工】の仕事を辞めた 酒に溺れ己を…

続きを読む

難解パズルで人生迷子

20年前のある日のこと 僕がやっていたバーの真向かいに新しいバーがオープンした 外で挨拶を交わすうちにそこのマスターと仲良くなり互いに店を行き来するようになった 当時から僕は酒が強い方だったがそのマスターは酒の量や営業時間に関わらず 帰らない人だった 帰らないというと意味が分かりにくいのだけれど何時になっても店を閉めないし客に帰ってくれとも言わない むしろ 全然いてくれて構わないと…

続きを読む

わかっているけど言いたくない

どうもライチポケットレディオの駄菓子@八重樫%これ見よがし〆カニ将軍♋︎アキラDeath!! 小さいころ 大人が教育系の絵本とかを持ってきては これはなぁに? りんご! はい正確☆ なんて事がよくあった皆もあったでしょう 最初はよかったのだがなんの意味もない単語を[言わされている]という事に嫌気がさして 段々と、わからない・知らないと言うようになりしまいには無視するように…

続きを読む

独自の採点方式

最後にもう一度だけ言うぞ 弾は五発 五回の射撃の合計が千ポイント超過で合格だ ターゲットをよく狙って『眉間の真ん中』に当たるようにね BANG ナンノ! え?なんの!?なんの? ポイントだよ『被弾した箇所』でポイントが変わるんだから ああ、クアットロとかチェントみたいな?外国語の数字? まぁそんなもんだ独自の採点方式なんだ テニスとかも採点が複雑ですもんね じゃあ次いく…

続きを読む

イカ欲に怒り心頭のこうせつ溶接

どうもライチポケットレディオのみなみこうせつが右手でミグ溶接・左手でマグ溶接カニ将軍♋︎アキラDeath!! 私にも聞かせて! こうせつ@溶接%心霊説〆 最近、すっかり少食気味のカニ将軍♋︎アキラなのだが ふいに湧き上がるイカ食べたい欲↑ 皆さんもあるでしょう? 今日湧き上がったソレはガチで食べなきゃ成仏しないやつだ それもイカheadじゃなくイカ『ゲソ』じゃなきゃだめだゴ…

続きを読む

悪友

目が覚めて夢だと知った 本当に嫌な夢だったあの男に関わったのがすべての元凶だった 自分の中では悪友と思っていなかったでも何かしらのトラブルに巻き込まれてきたれっきとした『悪友』なのだろう 死神のような悪運を纏った男 皆が何も無いところでも奴にだけはトラブルがつき纏う その夜も僕ら二人は悪い男たちに拉致されて殺される寸前のところで脱走した 命からがら逃げ込んだ先は奴の妹…

続きを読む

懺悔室にて

懺悔室にて そりゃあ一歩間違えたら終わるよね 体調がすぐれなかったりほんの微細な力加減を誤ると人を殺めてしまうほどの殺傷能力があるからね え?人を殺してしまう程の? ええ、過去に事故も起こしていますし どうなったんですか?見せてもらえないでしょうか? これです これは....まさか3年前の.. そう、思い出したくもない3年前のあの事故 あれは、奈良漬けを食べたことが原因で …

続きを読む

浴びただけのおびただしいおびた

どうもライチポケットレディオの浴びただけのおびただしいおびたカニ将軍♋︎アキラDeath!! おびた?おびたって? いや、ほら海外の宿で非常ベルが鳴ったり止んだりしてたら空中に心臓音が漂ってきて それが背中から入ってたりする やつ ああ、アレな ザレフォン人生相談な ラスカル助かるマダガスカル 五百昌夫とハードロックホクロック もうちょっとお兄…

続きを読む