明日なき眠りの中

どれくらい眠り続けたものか気付けば深夜だった 現実なのか夢なのかがわからずに慌てふためいた20年くらい前に交流があった人間がベッドに横たわる自分を囲んでいるのだから僕は死んだのだろう悲しそうな顔で僕を見ているのだがひとりたりとも名前が浮かび上がってこない視界が蒼みを帯びている「今日はブロッコリー食べてないよ」と愛おしい女性の声が天井から囁くのだが顔が見えない食べなかったから死んだのだと悟ったブ…

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